
前回から引き続き、柄と生地から種類分けをして、場にふさわしいタイを考えていきます。
第2回の今回は、ストライプタイを紹介しようと思います。
■おしながき■
その1
・基本は断然無地!「ソリッドタイ」
その2
・日本で一番人気!?「ストライプタイ」
– 「マルチストライプタイ」
その3
・ソリッドタイに遊びを加える「ドットタイ」
– ドットタイに遊びを加える「ポルカドットタイ」
その4
・ジャケパンに似合う? 「小紋タイ」
・ストライプタイ×小紋タイ「ロイヤルクレストタイ」
その5
・クラシックなチェックタイ「グレンチェックタイ」
・艶容なカジュアル「ペイズリータイ」
その6
・暖かく見せる「ウールタイ」
・涼しく見せる「ニットタイ」
・さらに涼しく見せる「リネンタイ」
■日本で一番人気!?「ストライプタイ」
日本のタイ売り場で一番多く見かけるのがこのタイプではないでしょうか。
勿論、さまざまな色の組み合わせが可能なので種類が多くなるのは分かるのですが……。
ビジネス度
★★★★☆
汎用性(コスパ)
★★☆☆☆
就活生にお勧め
★★★☆☆
週末にお薦め
★★☆☆☆
コメント:
コーディネートに自信がある人には良いアイテムでしょう。
但し、ストライプの幅によって、コーディネートが制限される事に注意して下さい。
同じ幅のシャツやスーツとは、ガチャガチャするので合わせない方が無難です。

紫色のストライプタイ。Drakes(英)製。比較的幅が広いので、縞幅でぶつかりにくい。
# スミマセン。あまり一般的で無い写真かも知れません。。。 今後差し替えるかも
・ストライプの幅を意識してみて下さい。体が大柄な人は幅広の、小さな人は狭いものがお薦めです。
・豆知識として、[////]←これが欧州式、[\\\\]←これが米国式と呼ばれるストライプです。
・ストライプタイのことを、レジメンタルタイとも言います。「聯隊(れんたい)柄のタイ」という意味です。
英国で、軍や学校の所属柄のタイを、軍人さんや学生会/OB会の制服として採用していた経緯があるからです。
古い本を読むと、外国では似た様な柄を着用すると誤解されるのでやめた方が良い等と書いてありますが、
今ではあまり言われなくなりました。ですから、合わせやすい柄のタイを選んで構いません。
逆に、出身校のタイをしめてみるのも良いかも知れませんね(嫌味にならない程度に……)
□ストライプタイその2「マルチストライプタイ」
様々な幅/色のストライプを使用したものを、文字通りマルチストライプと云います。
メリットとして、スーツやシャツのストライプ幅に気を取られずにコーディネートが出来るほか、
古典的な意味のある柄(国旗、氏族旗、聯隊旗、校旗など)とバッティングしにくいこと等が挙げられます。
ビジネス度
★★★☆☆
汎用性(コスパ)
★★★☆☆
就活生にお勧め
★★☆☆☆
週末にお薦め
★★★★★
コメント:
ストライプよりもカジュアル寄りです。
遠くから見るとグラデーションに見え、その他の服と色を合わせることで雰囲気が良くなります。

水色系のマルチストライプタイ。Paul Smith(英)製。遠くから見るとグラデーションに見える。
・統一性のある色を使った物をお薦めします。カラフルすぎると、逆に合わせづらいです。
・光沢感が増して見える柄です。生地によってはテラテラになるため、ビジネス用途には注意して下さい。

グレイのマルチストライプを織り柄で格子状にしたもの。Giorgio Armani(伊)製。