先日、雨の中砂利道を長時間歩く、ということがありました。
雨天は分かっていたので雨用靴を履いていったのですが、出張先の地方拠点は駅から遠く、さらに拠点内では夕方まで立ちっぱなし、さらに帰りも歩きという地獄のような一日でした^^;
現在黒靴で雨用靴として使っているのは、スコッチグレインの15年前に購入したWEBモデル(NL3134BL)と、CheaneyのHarpole(こちらは以前レビューしました)で、今回はスコッチグレインの方を履いていきました。
いずれも雨用に使っているだけで、防水靴ではないため、激しい雨の中ではやはり靴の中に水が染みてきます。そして、いずれも本格靴のため、砂利道は歩きにくいわけです。
今後も似た様なシーンが発生する可能性があったため、以前複数の方からコメントでオススメされていた、スニーカーのように歩きやすく、ゴアテックスのバージョンもあるという「テクシーリュクス (texcy luxe)」を購入してみることにしました。
少し長くなるので前編と後編に分けようと思いますが、前編の本稿は、どのモデルをどんな理由で選んだのかご紹介します。
後編では、テクシーリュクスを磨き込んでみて、本格靴とどの程度の違いがあるのか、そして実際長時間歩いてみた結果をご紹介します。
1.テクシーリュクスとは
テクシーリュクス(texcy luxe)とは、アシックスが販売するビジネスシューズです。
本格靴の様なスニーカー?
その特徴は、「本格的なビジネスシューズを顔をしているのに、スニーカーのような履き心地」であること。
先述の通り、本サイトのコメント欄でも複数の方から言及があったので気にはなっていました。
しかし、近所の店で扱いが無いことと、1万円前後という価格帯のビジネス靴に若干の先入観(毎日同じ靴を履き、靴ひもをほどかず靴べらも使わずに脱ぎ履きし履きつぶするような人向けという ←すごい偏見^^;)もあり、購入したことはありませんでした。
しかし、調べて見ると結構良さそうな見た目で、アッパーは本革。これはアリかも……? と思うようになりました。
豊富なラインナップ
テクシーリュクスの公式サイトを見ると、かなりのラインナップがあります。
王道のストレートチップから、プレーントゥ、それぞれ内羽根外羽根、ダブルモンクストラップなどもあります。
▲ アシックス公式サイトより
カジュアルな雨用靴は既に持っている(リーガルの茶色のゴアテックス。以前の記事参照)ため、今回はフォーマルにも用いることができる黒のストレートチップにしました。
2.テクシーリュクスの私的選定方法
先述の通り、テクシーリュクスは近所の店で取り扱いがありません。
また、ラインナップも多種多様で、扱いがある店に行っても全種類なさそう、ということもあり、今回は試し履きの味方であるAmazonを使うことに。
Amazonで靴を買うメリット
知らない方のために解説すると、Amazonは、靴の返品にとても寛容で、3,500円以上であれば返品時も含めて送料無料です。しかも、集荷でもコンビニ持ち込みでもOK。
そのため、種類違い、サイズ違いでとりあえず複数頼んでおいて、購入する靴以外を返品することで、自宅にいながら試し履きが可能になります。
ただし、Amazon自身が販売する商品のみに適用されるため、購入前に「返品無料」の表示があるかしっかり確認しましょう。
候補選定
現時点で、ストレートチップかつゴアテックスの条件で探すと、以下4つラインナップがあるようです。(以下、写真はいずれも公式サイトから引用)
TU-8005
17,600円。
EEEEの幅広靴。ちょっとボッテリしていて無いかなー……。しかもサイドゴア(靴ひもを結んだまま脱ぎ履きする用のスリット)付。→選定外へ
TU-8010
19,800円。
雪上耐滑底採用。雪国の方は良いかも知れませんが、ソールが厚くてドレス向きでは無いですし、サイドゴアつき……。→選定外へ
TU-8002
17,600円。
型番からして初期からあるラインナップなのでしょう。チゼルトゥ(靴先がノミのようになっている)でオシャレですね。コレかなーと思ったところ……。
上からの写真を見ると、ちょっとトンガリ過ぎていて、好みではありませんでした。→選定外
TU-8014
17,600円
EEで若干細身、トゥもクラシカルなラウンドで、不格好なサイドゴアもありません。また、よく見るとコバ部分に出し縫いらしきものがある……。
ということでこちらを選びました。
このときは丁度Amazonでセールをやっていて、25%OFFだったので13,167円。まさにスニーカーのお値段^^;
ノーマルタイプも比較
返品自由ということもあり、ゴアテックスの履き心地が悪い場合の代替品としてノーマルタイプもポチります。
選んだのはシルエットが比較的好みで、レビュー評価が高かったTU-7041です。こちらを履き比べてみようと思います。
こちらは1万円を切っていて、9,900円です。(今回は20%OFFのセール中でしたので、7,940円でした。)
私の場合、靴のサイズは24.5 or 25.0cmのため、TU-8014(ゴアテックス)×2(各サイズ)、TU-7041(ノーマル)×2の合計4足をポチりました。
3.外観レビュー
ということで、計4足が注文翌日に大きな段ボール箱で送られてきました。
蓋を開けると、上の方になにやら四角い紙が……
「WASAOURO-YL」と書いてあるシールでした。
調べて見ると、三菱ケミカルの「ワサオーロ」という製品で、抗菌防カビ剤とのこと。テクシーリュクスのアッパーは本革なので、カビないようにしているのだと思います。
セール中とは言え、通常版(TU-7041)は8千円を切る金額です。 この金額で天然皮革は驚異的です。
右がゴアテックス(TU-8014)、左が通常版(TU-7041)
トゥのシェイプとしては、好みは通常版ですが、やはりゴアテックス側はコバに出し縫いがあります。1万円の靴で出し縫い……!?
拡大するとこんな感じ。全周縫われいてました。(多分グッドイヤーウエルト製法ではないので、装飾的な出し縫いだと思われますが、とても綺麗です。やはりあるのと無いのでは全く雰囲気が変わります。)
靴底です。右がゴアテックス、左が通常版。若干デザインが違うようです。
右がゴアテックス、左が通常版です。
よくみると、若干縫い/裁ちが甘いところもありますが、価格からすると合格です。
(すみません、ここまでの流れと左右が反転してしまいましたが)左がゴアテックス、右が通常版です。
遠くから見ると本格的な革靴と見分けがつかないと思います。
こうみると、通常版のコバはやはり安っぽいですね……。(とはいえ8千円切ってますので、お値段以上の仕上がりには見えます。)
ということでゴアテックスの方に決定し、残りの3足はアマゾンにお帰り頂くこととします。
4.(おまけ)購入方法
今回は、初めてのテクシーリュクスでしたので、自宅での試し履きが容易なAmazonで購入しました。
たまたまセールをしていたこともあり25%OFFで購入できましたが、実際にはセールを狙わなくとも、もっと安く購入する方法もあるので、参考までにご紹介します。
アシックスの株主優待の活用
※以下、記事初出時点の情報です。株主優待は内容が変更になることがあるので、必ず最新情報を確認してください。
アシックスは東証プライム(旧東証一部)に上場しており、株主優待を実施しています。
株主優待では、100株以上で25%割引きのクーポンを入手可能で、1年以上長期保有している場合は30%割引きになります。
5月2日の終値が3,223円ですので、32万円程度の投資で25~30%の割引きを受けられます。
実は、我が家では子供の靴(サイズが頻繁に変わるし、汚れるしで沢山必要になります。)のために保有していて、株主優待をよく活用しています。
もしテクシーリュクスを含む、アシックス製の靴を頻繁に購入している方は、株主優待の活用もオススメです。
ただし、株価の値下がりで値引き額どころの話ではなくなる可能性もあるので、投資は自己判断でお願いします。(PBRが9.5倍、PERが35倍なので今はちょっと割高感があるかも……です。)
詳細はアシックスのIRサイトで御確認下さい。
5.前編のおわりに
今回は、テクシリーリュクスの概要と、実際に購入する製品を選定しました。
後編ではテクシーリュクスを真面目に磨くとどうなるのか、そして実際に長時間履いてみてどうなのかをレビューします。
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テクシーリュクスは買いか?(後編:磨き+歩行レビュー)
ゴアテックス搭載のテクシーリュクスTU-8014を実際に使用し、本格靴同様に磨いたらどうなったのか? 長時間の履き心地はどうだったか? などをレビュー。
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